越中瀬戸焼―桃山から現代へ―
越中瀬戸焼は、天正16年(1588)ごろに「小二郎」という陶工が、加賀藩主の前田氏に招かれ、瀬戸焼を生産したことが始まりとされています。以後、加賀藩の御用窯として、茶器から日常雑器までさまざまなやきものを生産しました。近代に入ると一旦は衰えますが、瓦生産への転換や、復興を図った作家たちによって、時代を切り拓いてきました。そして現在は、新たな陶芸を目指す5人の陶芸家が「かなくれ会」を結成し、活発に活動しています。
本展では瀬戸と関りがある越中瀬戸焼について、その初現となる桃山期の窯跡の資料をはじめ、江戸時代から現代に至るまでの作品を展示します。
※中学生以下、妊婦、65歳以上の方、障害者手帳をお持ちの方は無料
講師:釋永由紀夫氏(「かなくれ会」代表、庄楽窯、陶芸家)
日時:平成30年4月14日(土) 午後1時30分~
場所:美術館展示室
※事前申し込み不要、要入館料
日時:平成30年5月12日(土) 午後1時30分~
場所:美術館展示室
※事前申し込み不要、要入館料
黄瀬戸釉香炉、延宝6年(1678)、口径18.5㎝、蓮王寺蔵、富山県指定文化財
鉄釉耳付水指、17世紀、胴径20.8㎝、個人蔵
緑釉網掛茶碗(銘「蛍草」)、19世紀、口径13.6㎝、富山市陶芸館蔵
http://www.seto-cul.jp/seto-museum/