INFORMATION (財団からのお知らせ)
12世紀末葉からはじまった古瀬戸生産は、15世紀後葉にいたる、およそ300年間生産され、大きく分けて前期・中期・後期の3期に区分されています。今回は、東印所A窯跡の発掘成果を中心に古瀬戸前期の様相を紹介します。
「新出土品展―東印所A窯跡とその周辺―」と題する本展覧会では、平成24年度に発掘調査が行われた「東印所(ひがしいんぞ)A窯跡」(瀬戸市東印所町)の他、近隣の「紺屋田(こんやだ)A窯跡」(瀬戸市紺屋田町)、その北側の尾根を越えた所にある「数成口(かずなりぐち)1・2号窯」(瀬戸市暁町)の合わせて3か所の窯跡を取り上げました。
「東印所A窯跡」が構築された時期は、「古瀬戸」成立から半世紀が経過した13世紀中葉で、「古瀬戸前期」と呼ばれる期間の中ほどに当たり、同じ頃に操業した、他2つの窯を同じく展示することで13世紀ごろの古瀬戸製品の変遷を皆様にお伝えいたします。