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せとものフェスタ2015・瀬戸市美術館特別展 「岡部嶺男の陶芸-瀬戸の伝統そして創造へ-」

 

せとものフェスタ2015・瀬戸市美術館特別展
「岡部嶺男の陶芸-瀬戸の伝統そして創造へ-」

 岡部嶺男は、瀬戸出身の陶芸作家で、日本現代陶芸界を代表する陶芸作家です。この瀬戸出身の岡部嶺男の展覧会が開催されるのは、地元瀬戸では初めてのこととなります。
 岡部嶺男は、大正8年(1919)、愛知県東春日井郡瀬戸町(現:瀬戸市窯神町)に窯道具製造業の家に生まれ、昭和7年(1932)、愛知県立瀬戸窯業学校(現:愛知県立瀬戸窯業高等学校)に入学し、やきものづくりの道へと進むことになります。昭和12年(1937)に窯業学校を卒業後、本格的に作陶活動に入りますが、昭和15年(1940)には入営することとなり、戦地を転戦した後に、昭和22年(1947)には無事に復員します。復員後には、愛知県西加茂郡猿投村平戸橋(現・豊田市平戸橋)に居を構え、本格的に作陶活動を再開すると、織部・志野・黄瀬戸・灰釉・鉄釉などの瀬戸の伝統的技法をもとに作域を広げていきます。そして、器面の全体に自らの情熱を叩き付けたかのように縄文を施した織部や志野の作品や、「嶺男青瓷」とも称される独自の釉調や釉色を醸しだした青瓷の作品など、国内外で高い評価を受けた作品を次々と発表していき、昭和43年(1968)に愛知郡日進町(現:日進市)に新たなアトリエが完成した後も、精力的な活動を展開されていきます。
 今回の展覧会では、「土・造形・釉という素材が人という要素との結びつきによって具体的な陶器たり得る」と語った、情熱に満ち、独自性に富んだ岡部の作陶活動の初期から晩年までの作品を一堂に展示します。
 本展により、古典の単なる模倣を超えて、自らの美意識を作品に写し出すことに生涯をかけた岡部嶺男の軌跡と、その作品の素晴らしさや魅力を感じていただければと思います。

名  称 せとものフェスタ2015・瀬戸市美術館特別展 「岡部嶺男の陶芸-瀬戸の伝統そして創造へ-」
会  場 瀬戸市美術館
日  程 2015年04月18日(土) ~ 2015年06月28日(日)
時  間 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)、初日は午前10時開館
料  金 大人:700円(560円:20名以上の団体)、高大生:300円(240円:20名以上の団体)
※中学生以下、妊婦、65歳以上の方、障害者手帳をお持ちの方は無料
ご案内 1 【主催】
せとものフェスタ2015実行委員会、公益財団法人瀬戸市文化振興財団、瀬戸市美術館、NHK名古屋放送局、NHKプラネット中部
ご案内 2 【助成】公益財団法人せとしん地域振興協力基金、芸術文化振興基金
ご案内 3 【休館日】5月12日(火)、6月9日(火)
ご案内 4 【関連事業】
○講演会「岡部嶺男の陶芸」
講師:唐澤昌宏氏(東京国立近代美術館工芸館工芸課長)
日時:平成27年5月23日(土) 午後1時30分~午後3時
場所:瀬戸市文化センター文化交流館22会議室
定員:80名(定員を超えた場合は入場をお断りすることもあります。)
※事前申し込み不要、参加費無料

○スペシャルギャラリートーク(岡部嶺男氏の娘である美喜氏による作品解説)
講師:岡部美喜氏
日時:平成27年4月18日(土) 午後1時30分~
場所:美術館展示室
※事前申し込み不要、要入館料

○ギャラリートーク(当館学芸員による作品解説)
日時:平成27年5月9日(土)・6月7日(日) 両日とも午後1時30分~
場所:美術館展示室
※事前申し込み不要、要入館料
ご案内 5 作品写真(上から)
《粉紅青瓷砧》  1965年 高21.1cm 個人蔵
《飴釉画花瓶子》 1967年 高41.4cm 個人蔵
《青織部縄文塊》 1956年 幅36.2cm 個人蔵
問合せ先 瀬戸市美術館
〒489-0884愛知県瀬戸市西茨町113-3
TEL/0561-84-1093 FAX/0561-85-0415
メールアドレス art@city.seto.lg.jp
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