生誕100年記念・陶祖800年祭記念・瀬戸市美術館特別展
「鈴木青々展」
鈴木青々(すずきせいせい、1914~1990)は、河本五郎と加藤舜陶とともに「瀬戸の三羽烏」と呼ばれ、瀬戸陶芸を牽引し、その発展に大きく寄与した陶芸家の一人です。
青々は、瀬戸の農家に生まれ、叔母の陶器店で働きながら、昭和13年(1938)に作陶の道に入りました。春陶会(現 瀬戸陶芸協会)のリーダーであった加藤華仙から薫陶を受け、昭和15年(1940)の文展に初入選、以後文展、日展を活動の場とし、昭和28年(1953)には特選を受賞しました。青々は、制作にあたり、常に独自の技法を取り入れ、初期には意匠に布目模様を採用し、独自のフリット釉を生み出すなど、色絵陶磁器において「色彩の魔術師」と呼ばれました。海外へ陶磁器の現地調査に赴き、ペルシアやエジプトで集めた原石の粉砕粒を作品の表面に貼り付けて釉薬を施した「彩砂磁」、「彩光星」も高い評価を得ています。また陶壁も数多く手掛け、青々陶芸の特徴の一つとなっています。
本展は、鈴木青々の生誕100年を記念し、50年以上もの作陶人生の中で制作された代表作約40点を一堂に展示し、鈴木青々の業績を回顧するものです。合わせて、生涯にわたって制作していた陶壁約10点の写真も展示いたします。
本展により、鈴木青々の多彩な作品をご覧いただくとともに、陶芸への探求心を感じていただき、瀬戸の陶芸文化の発展に寄与できればと思っております。
高大生:200円(160円:20名以上の団体)
※中学生以下、妊婦、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方は無料
日時:平成26年12月6日(土) 午後1時30分~
場所:美術館展示室
※事前申し込み不要、要入館料
金蘭菖蒲水指 1961年 高18.3cm
星座 1975年 高36.0㎝
布目栗文鉢 径34.5㎝