せとものフェスタ2006
加藤舜陶先生は、瀬戸陶芸界の第一人者であり、地域の芸術文化の高揚や社会教育の推進に多大に寄与されておられましたが、惜しくも昨年6月24日にご逝去されました。
大正5年、瀬戸市でお生まれになった先生は、若い頃からやきものに携われ、優れた感性によりその才能を存分に発揮されました。昭和12年、東海美術展へ出品されたことを機に陶芸家の道を歩まれ、昭和25年日展初入選、昭和35年日展特選北斗賞、平成2年日本新工芸展内閣総理大臣賞、平成3年日展内閣総理大臣賞など、幾多の輝かしい賞を受賞されました。
また、先生は後輩の指導・育成にも情熱を注がれ、日展や他の公募展の審査員、瀬戸陶芸協会会長を歴任されるなど、厚い人望が高く評価されるとともに、常に新しい感覚をやきものに吹き込むことに努力されてこられました。そして、
瀬戸の釉薬の伝統技を現代に活かした灰釉系技法で、平成6年に愛知県指定無形文化財保持者に認定されました。
今回の展覧会では、先生の70年近くにわたる創作活動を一堂にご紹介するもので、日展初入選作から最近作までの代表作約50点を展示いたします。先生の陶芸に対する情熱をご理解いただくとともに、本展が、瀬戸の陶芸の更なる発展に寄与できればと考えます。
高大生:200円(160円:20名以上の団体)
中学生以下、心身障害者、妊婦、65歳以上の方は無料
大せともの祭協賛会、せとものフェスタ2006実行委員会
(瀬戸市、愛知県陶磁器工業協同組合、瀬戸商工会議所、
瀬戸陶磁器卸商業協同組合、愛知県珪砂鉱業協同組合、
瀬戸陶磁器工業協同組合、瀬戸市商店街連合会)
(財)せとしん地域振興協力基金
5月9日(火)