瀬戸市無形文化財保持者認定記念
平成18年2月10日付けで、瀬戸市無形文化財として、「陶芸 黄瀬戸」と
「陶芸織部」が指定され、その保持者として、加藤廉平先生及び
加藤錦三先生が認定されました。
加藤廉平先生は、江戸時代に尾張藩の
御窯屋であった「加藤唐三郎」家の三男
として生まれました。
先生は、伝来の「黄瀬戸」を研究の主眼
におき、桃山時代の黄瀬戸の再現に
情熱をそそがれてきました。
特に土・釉薬・文様などの研究を熱心に
行い、感性豊かで魅力ある作品を数多く
制作されており、その作品は公募展に
おいて高い評価を得ています。
加藤錦三先生は、明治時代から続く
水野の窯屋の六男として生まれています。
25歳の時に同じ水野の出身である
加藤唐九郎氏と出会ったことを契機
として陶芸を志します。
特に「織部」について熱意を燃やし、
土や釉薬に様々な工夫をこらし、今まで
とは異なった風合いと深みのあり、
そしてモダンな織部を作り出すことに
成功されています。
今回の展覧会は、両先生が無形文化財保持者に認定されたことを記念して
開催するものです。瀬戸の代表的な作風と言える「黄瀬戸」と「織部」の世界を、
両先生の代表作約40点を展示することで、瀬戸の伝統の奥深さをご理解いただく
とともに、先生方の陶芸に対する情熱を見ていただければと思います。
高大生:200円(160円:20名以上の団体)
中学生以下、心身障害者、妊婦、65歳以上の方は無料
加藤廉平・・・約20点
加藤錦三・・・約20点 合計約40点
9月12日(火)
<出品作家による作品解説>
加藤廉平先生・・・8月27日(日)
加藤錦三先生・・・9月2日(土)
両日とも午後1時30分から 美術館1階ロビーにて 要入館料
瀬戸市美術館 学芸員 服部文孝、松宮野衣
TEL 0561-(84)-1093 FAX 0561-(85)-0415