瀬戸市無形文化財保持者認定記念
平成19年5月18日付けで、瀬戸市無形文化財として、「陶芸 灰釉」と「陶芸 色絵磁器」が指定され、その保持者として、田沼春二先生及び林邦佳先生が認定されました。
田沼春二先生は、瀬戸の近代陶芸に大きな寄与を果たした田沼起八郎氏の二男として生まれました。先生は灰釉の美しさを表現するため自然をモチーフとした彫文を施し、現代的で気品ある灰釉の作品を作り出しています。
その作品は、日本伝統工芸展で15回入選するとともに、東海伝統工芸展では35回連続入選するなど高い評価を得ています。
林邦佳先生は、千葉市に生まれ、工業技術院名古屋工業技術試験所の研究生や職員として中国陶磁の研究を行っていきます。独立後、中国の古陶技を追い求めていきますが、単に伝統にとどまるだけではなく、独自の現代工芸の世界を確立されてこられました。その業績は、日本陶磁協会賞を受賞するなど、現代陶芸界において高い評価を得ています。
今回の展覧会は、両先生が無形文化財保持者に認定されたことを記念して開催するものです。釉薬の基本と言える「灰釉」と精緻な「色絵磁器」の世界を両先生の代表作約40点を展示することで、瀬戸で展開されている伝統技術の奥深さをご理解いただくとともに、先生方の陶芸に対する情熱を見ていただければと思います。
高大生:200円(160円:20名以上の団体)
中学生以下、心身障害者、妊婦、65歳以上の方は無料
田沼春二・・・20点
林 邦佳・・・20点 合計40点
財団法人瀬戸市文化振興財団、瀬戸市
2月12日(火)、3月11日(火)
・出品作家による作品解説
3月1日(土)の午後1時30分から(要入館料)
瀬戸市美術館 学芸員 服部文孝、松宮野衣
TEL0561(84)1093 FAX0561(85)0415