本企画展は、平成30年度に発掘調査した瀬戸市山路町所在の穴山窯跡の調査結果を踏まえ出土遺物を中心に紹介するものです。当該窯跡は、鎌倉時代終末から室町時代にかけ、国産高級施釉陶器を生産した中世の生産窯炉です。古瀬戸生産の区分に従えば「古瀬戸中期様式」に相当し、新たに導入された鉄釉に加え、文様や製作技法、器種組成など最も華やかな器を生産した時代であり、展示を通じて様々な器種を紹介するものです。