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せとものフェスタ2024 瀬戸市美術館特別展 「春岱-稀代の名工-」

 

せとものフェスタ2024 瀬戸市美術館特別展「春岱-稀代の名工-」

 千年余に及ぶ瀬戸焼の歴史の中でも稀代の名工と謳われる春岱(しゅんたい)は仁兵衛家十代目として生まれました。この仁兵衛家は、初代尾張藩主義直により美濃から瀬戸へ召還され、代々尾張藩の御用を務める御窯屋の家系で、春岱も家督を継ぐと瀬戸赤津の御窯屋として数々の名品を生み出していきました。御窯屋職を退いた後は、尾張藩家老の竹腰正富に招聘され美濃国今尾(現:海津市平田町今尾)に窯を築き陶器生産を行った他、名古屋の川名焼にも携わったと言われており、明治十年(1877)に没するまで製作を続けました。
 春岱の作と伝わる作品は、織部・黄瀬戸・志野・御深井などの釉薬や、染付・三島などの技法を駆使した作品に加え、萩・高取などの写しの作品まで多様であり、器種も茶碗・水指などの茶器から、鉢・向付・皿など多種にわたり、これが稀代の名工と称される所以となっています。
 春岱の展覧会は昭和38年(1963)に開催された以降開催されておらず、本展は約60年ぶりの開催となります。本展では、春岱が作り出した様々な作品を一堂に展示するとともに、御窯屋文書からも春岱の実像に迫るものです。完成度が高い作品群をご覧いただくことで、春岱の御窯屋としての高い技術力や、当時新たに生産が始まった染付磁器に引けを取らない瀬戸の伝統的やきものである陶器の神髄に触れていただけたらと考えています。

名  称 せとものフェスタ2024 瀬戸市美術館特別展 「春岱-稀代の名工-」
会  場 瀬戸市美術館
日  程 2024年04月20日(土) ~ 2024年06月02日(日)
時  間 午前9時から午後5時(最終入館は午後4時30分まで)(初日は10時開館)
※5月14日(火)は休館
料  金 一般:500円(400円)、高大生300円(240円)
※()内は20名以上の団体の場合
※中学生以下、65歳以上、妊婦、障害者手帳(ミライロID可)をお持ちの方は無料
ご案内 1 【関連事業】ワークショップ「象嵌に挑戦!」
茶碗に象嵌技法(三島)の装飾をしていただきます。作品は焼成し後日お渡しします。
日時:令和6年5月19日(日)①午前10時~②午後2時
講師:滝川幸志氏(瀬戸陶芸協会会員)
場所:瀬戸市文化センター22会議室
定員;各回10名
参加費:500円
※要電話申し込み:0561-84-1093(先着順・定員に達し次第受付終了)
ご案内 2 【関連事業】春岱作品タッチ&トーク
スライドトークによる展示解説の後、春岱の作品に触れていただきます。
日時:令和6年5月26日(日)午後1時30分~
場所:瀬戸市文化センター12会議室
定員:10名
※要電話申し込み:0561-84-1093(先着順・定員に達し次第受付終了)
ご案内 3 【関連事業】ギャラリートーク
当館学芸員が展覧会のポイントを解説します。
日時:令和6年4月27日(土)午後1時30分~(1時間程度)
場所:美術館展示室内
参加無料(要入館料)、申し込み不要
問合せ先 瀬戸市美術館
所在地:愛知県瀬戸市西茨町113-3 瀬戸市文化センター内
電話:0561-84-1093
メールアドレス art@city.seto.lg.jp
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