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企画展「明治に生まれた美麗なるやきもの-石目焼ー」

 

企画展「明治に生まれた美麗なるやきもの-石目焼-」

明治初期に名古屋で銅七宝や磁胎七宝の名品を生み出した竹内忠兵衛が考案した色彩鮮やかなやきもの「石目焼」を紹介します。

名  称 企画展「明治に生まれた美麗なるやきもの-石目焼ー」
会  場 瀬戸蔵ミュージアム内蔵特別展示室
日  程 2016年02月13日(土) ~ 2016年05月08日(日)
時  間 9:00~18:00(入館は17:30まで)
料  金 一般:500円、65歳以上・高校生・大学生:300円、中学生以下・妊婦・障害者手帳をお持ちの方:無料
ご案内 1 瀬戸窯の近代は、明治政府の進める殖産興業・輸出振興政策を背景として盛んに輸出陶磁器が生産された時代といえます。瀬戸では本焼成による染付製品を製作していきますが、海外では、染付のみならず上絵付による極彩色で緻密な絵付が施された製品が好評を得ていました。このため瀬戸で素地を製作し、数多くの上絵付工場が立地する名古屋や横浜などで上絵付を施すというしくみが確立されていき、これが瀬戸の輸出陶磁器生産の特徴となりました。
こうしたふたつの生産技術が重なり合うなか、本展覧会で紹介する石目焼が誕生しました。石目焼は、名古屋の七宝会社や開洋社で銅七宝や磁胎七宝の名品を世に送り出した工人竹内忠兵衛が明治22年(1889)に「陶磁器ニ石目ヲ顕ハス法」で特許を取得したやきものです。これは磁器の素地に上絵を施し、低火度で溶ける透明釉の粉末を振り掛けて焼成することによって器面を石目調にするものです。この石目の風合いにより光の反射が抑えられ、素地に吹付けられた水色や淡紅色の色合いと相まって、淡くやわらかな雰囲気を持つ独特の美しさを生み出しています。
今回の展覧会では石目焼の作品とともに忠兵衛の磁胎七宝や、特許権消滅後つくられた石目焼調の作品についても紹介します。近代輸出陶磁器の魅力をご堪能いただくと共に、瀬戸窯業の一端をご理解いただく一助となれば幸いです。
ご案内 2 石目焼説話図花瓶、石目焼鮎図葉形皿、石目焼美人図カップ&ソーサーなど約50点
ご案内 3 休館日:2月22日(月)、3月28日(月)、4月25日(月)
問合せ先 ℡0561-97-1190
メールアドレス setoguramuse@city.seto.lg.jp