INFORMATION (財団からのお知らせ)

瀬戸市美術館 企画展

瀬戸市美術館《特別展》

せと陶祖まつり第50回記念 せとものフェスタ2011
東南アジアのやきもの -町田市立博物館コレクション-

東南アジアは、それぞれに異なる文化をもつ民族や国家によって成り立っています。そこに、西からはヒンドゥー教や仏教、イスラム教の文化が流入し、東からは中国の文化がもたらされました。さらに、東西交易の中継地として多くの船が行きかい、異国の文物や人々が絶えず流動していました。これらの要素が重層的にからみあって、各地で独自性に富んだ文化が展開しました。
この地で生まれたやきものも、それぞれに個性豊かな表情を見せてくれます。特に、古くから大量に流入していた中国陶磁の影響をうけて、大陸部(ベトナム、タイ、カンボジア、ミャンマー)の諸王朝では、灰釉、黒釉、青磁、白磁、染付など様々な陶磁器が生産されました。その中で、多面的な文化を反映した独自の技術や表現などが生み出されていき、それが東南アジアの陶磁器の大きな魅力となっています。中でも、ベトナムやタイの陶磁器は海外にも輸出され、それらの一部は日本にも渡来しており、その和やかさや自然らしさは桃山時代の茶人に愛され、珍重されていました。
また、東南アジアの陶磁器と瀬戸の陶芸との係わりは、安南手の陶器が江戸時代から作られてきたことなど古くからあります。加えて、鈴木青々氏、加藤舜陶氏など瀬戸を代表する陶芸作家が東南アジアに何度も訪れ、作品を購入してくるなど、現代作家も東南アジア陶磁器に深い興味を示されていました。
今回の展覧会では、国内外で高い評価を得ている町田市立博物館所蔵の東南アジアの陶磁器コレクションの中から、東南アジア陶磁器の多彩な表現が見られる87点を展示します。文化交流のただ中にあって、東西の文化を受容しつつ独自の表現を生み出した東南アジア陶磁器の魅力をご覧いただければ幸いです。

名  称 東南アジアのやきもの -町田市立博物館コレクション-
会  期 平成23年4月16日(土)~5月29日(日)
会  場 瀬戸市美術館
出品作品

11世紀から17世紀にかけてのベトナム、カンボジア、ミャンマー、タイの陶磁器87点
・ベトナムのやきもの
・クメールのやきもの
・ミャンマー(ビルマ)のやきもの
・タイのやきもの

主  催

大せともの祭協賛会、せとものフェスタ2011実行委員会、財団法人瀬戸市文化振興財団 (瀬戸市、愛知県陶磁器工業協同組合、瀬戸商工会議所、瀬戸陶磁器卸商業協同組合、愛知県珪砂鉱業協同組合、瀬戸陶磁器工業協同組合)

協  力 町田市立博物館
助  成 財団法人せとしん地域振興協力基金
入 館 料

大人:500円(400円:20名以上の団体)、高大生:300円(240円:20名以上の団体)、中学生以下、心身障害者、妊婦、65歳以上の方は無料

開館時間 9時~17時(入館は16時30分まで)、初日は10時開館
休 館 日 5月10日(火)
関連事業

○講演会「日本と東南アジア陶磁」
  講師:矢島律子氏(町田市立博物館主任学芸員)
  日時:平成23年4月16日(土) 午後1時30分~午後3時
  場所:瀬戸市文化センター文化交流館22会議室
  ※事前申し込み不要、参加費無料

○ギャラリートーク(当館学芸員による作品解説)
  日時:平成23年4月24日(日) 午後1時30分~
     平成23年5月14日(土)  午後1時30分~
  場所:美術館展示室
  ※事前申し込み不要、要入館料

○関連展示「鈴木青々コレクションの東南アジア陶磁」
  瀬戸を代表する日展作家、故鈴木青々氏が収集された
  東南アジア陶磁を展示
  場所:美術館ロビー
  ※要入館料

○塗り絵体験
  東南アジアのやきものを自由な発想で色を塗ろう!
  場所:美術館ロビー
  ※事前申し込み不要、要入館料

連絡先

事務局   瀬戸商工会議所   業務課長 村瀬 毅  0561(82)3123
展示担当   瀬戸市美術館   館長 服部文孝  0561(84)1093

   
   
問合せ先

瀬戸市美術館
〒489-0884愛知県瀬戸市西茨町113-3 瀬戸市文化センター内
TEL/0561-84-1093 FAX/0561-85-0415 E-mail:art@city.seto.lg.jp